エルメスは元々何だったのですか？

エルメスは元々何だったのですか？

フランスを代表するラグジュアリーブランド、エルメス。その歴史は、1837年まで遡ります。

ティエリ・エルメス

エルメスの創業者であるティエリ・エルメスは、1801年にドイツで生まれました。1828年にパリに移住し、馬具工として働きました。当時、パリでは馬車が主要な交通手段であり、エルメスは馬具の需要の高まりを察知していました。

馬具工房

1837年、エルメスはパリのグラン・ブールバールに馬具工房を開きました。当初、工房は小さなものでしたが、エルメスの優れた技術と顧客への真摯な姿勢が評判を呼び、すぐに成功を収めました。エルメスの作る馬具は、その品質とエレガンスで知られ、貴族や富裕層の間で愛用されました。

バッグの誕生

19世紀後半になると、馬車が自動車に取って代わられ始めます。それに伴い、エルメスの馬具事業は衰退しました。そこで、エルメスは新たな事業を模索し、1900年に女性向けのバッグの製作を開始しました。

当時の旅行カバンは大きく重く、不便でした。エルメスは、軽く持ち運びやすいバッグを考案しました。それが、現在のエルメスのアイコンバッグである「バーキン 偽物」です。

さらなる展開

バッグの成功を受けて、エルメスは革製品全般の製作に手を広げました。時計、香水、ジュエリーなど、幅広いラグジュアリーアイテムを展開しています。

エルメスの製品は、その伝統的な職人技と洗練されたデザインで世界中に愛されています。ブランドの象徴とも言える「H」のロゴは、品質とラグジュアリーの代名詞となっています。

現在、エルメスはティエリ・エルメスの5代目が経営しています。2世紀以上にわたる伝統と革新を継承し、エルメスは時代を超越したラグジュアリーブランドであり続けています。